記事ナビゲーション


スカウトに伝えたい話 №005

アンノンスカウト

1909年の霧に閉ざされた、冬の夕暮れロンドン郊外の駅に、一人の紳士が地図と旅行
カバンを持って汽車から降りました。紳士は訪ねていく事務所への道がわからなくて
困っていたら、そこへキビキビした少年が現れたので道を尋ねました。
少年は「私が案内しましょう」とカバンを持って先に歩きました。そして目的地に
着いたので紳士は、アメリカ人の習慣で銀貨をチップとして少年に与えようと
しました。少年は「私はボーイスカウトです。今日も何か良いことをするつもりで
いました。お役に立ててうれしいと思います。スカウトは他の人を助けることで、
お礼はもらいません。」とニッコリして霧の中に消えて行きました。どこの国の
少年もこんな時は喜んでチップをもらうのに、それを断り、逆に礼を言って
立ち去るとは…。紳士は驚きました。紳士は米国人のウィリアム・ボイスという
有名な出版業者で、ボーイスカウトについて色々調べて、帰国後、いろいろと
準備して1910年2月8日にスカウト運動が米国に発足しました。その後、全米に
この運動が広がって当時の功労者を表彰することになって、第一の功労者は
ボイス氏を案内した英国少年だと言うことになり色々捜したが分からないので
協議の末、米国スカウト功労賞のバッファロー(野牛)の形と同じ型の銅像を作り
「日々の善行を務めんとする一少年の忠実が、合衆国にボーイスカウト運動
を起こさせた。アンノン(名のしらざる)少年のために」と書いて
英国連盟に贈りました。オッケー

| 雑記 | 19:50 | comments (0) | trackback (0) |

コメント

この記事に対するコメントの受付は終了しています。

この記事のトラックバックURL

https://bs-hamamatsu19.sakura.ne.jp/blog/tb.php/465

トラックバック